お金がどうしても必要なときに、テレビCMを見てSMBCモビットから借りたお金。
限度額の高さにから必要以上に借りてしまって、返済が厳しくなってしまうケースがあります。
厳しくても返せているうちはいいのですが、生活を圧迫し始めると「これは返済できないかもしれない」という思いが頭をよぎります。
- もしかしたら強引な取り立てにあってしまう?
- 債権を売り飛ばされて闇金などに追いかけられる?
そんな不安から、どうしていいかわからなくなってしまう人もいるかと思います。
そんな不安を抱いている人のために、ここではSMBCモビットで借りたお金を返済できないような場合、どうなってしまうのかについて紹介します。
※株式会社モビットは社名が三井住友カード株式会社に変更になりました。
SMBCモビットとは?
モビットで借りたお金を返済できないときの対処法を紹介する前に、まずはモビットについてしっかり知っておきましょう。
まずはモビットの基本的な情報を把握してください。
SMBCモビットの特徴
- 三井住友カード株式会社の消費者金融カードローン
- 地方銀行を中心にローン保証業務を行っている
- ローンの回収はアビリオ債権回収が行うこともある
SMBCモビットは、三井住友カード株式会社の消費者金融カードローンとして古くから親しまれていますね。
テレビCMで少しゆるい感じを演出していますが、実態はそれほど緩くはありません。
対応もしっかりとした、実直なタイプの消費者金融のひとつです。
それは地方銀行の保証業務を請けて、SMBCモビットに業務委託されているローンがいくつもあることからも分かります。
SMBCモビットで借りたお金を返せなくなった場合は、アビリオ債権回収が回収業務を行ったり、債権譲渡されたりすることがあります。
連絡があったときに不安にならないようにするためにも名前だけは覚えておきましょう。
SMBCモビットで返済が滞ったらどうなる?
モビットは督促に関しても、実際に借入経験のある人達からの悪い評価は少なく、しっかりと法律に則った督促を行ってきます。
間違ってもテレビドラマの闇金のような取立てを行うことはありません。
催促時に金融業者が守るべきこと
- 債務者への電話は午前8時〜午後9時まで
- 必要以上に電話をしてこない
- 正当な理由がない限り、勤務先にまで連絡をしない
- 訪問することはあっても「帰って欲しい」と言われれば帰る
- 張り紙などはしない
上記を見ると、テレビドラマの取立てとはイメージがまったく違うかと思います。
これは貸金業法が改正され、強引な取り立てが厳しく取り締まられるようになったためです。
知名度の高い金融機関や消費者金融は、上記のような取立てルールをきちんと守っています。
催促から督促までの流れ
それでは、SMBCモビットへの返済が遅れてしまった場合、どのような対応が取られるのでしょうか。
まずは返済期日の翌日中に、申し込み時に入力した電話番号宛に確認の連絡があります。
何日までに、いくらくらいなら返済できるのか細かく尋ねられますので、答えられるよう準備しておきましょう。
うっかり忘れてしまっていた場合は、遅延損害金を含め、すぐに振り込めば事なきを得ます。
電話口で叱られたり、怒鳴られたりすることはありませんので、落ち着いて対応してください。
催促の電話に出ない場合は、自宅にハガキや請求書などの文書が送られます。
これをずっと放置していると、やがて「信用情報」に事故情報が残ってしまうことになります。
「信用情報に事故情報が残る」=ブラックリスト入り!
2ヶ月以上支払いを行わないまま放置すると、個人信用情報に事故情報が残ります。
これはいわゆるブラックリスト入りと同じ意味で、様々な弊害を生みます。
例えばローンを組んだり、クレジットカードを作ったり、新しく借り入れを行う場合、必ず審査を受けますよね。
こうした審査では、「必ず返済してくれる」という信用を審査するため、この信用情報が必ず調べられます。
もしもこの信用情報に事故情報が残っている場合、それだけで審査に落ちてしまうことになります。
またこの事故情報は自分では消すことができず、最長10年間も消えるのを待つしかありません。
2ヶ月以上放置すると…最終的には訴訟、差し押さえに発展するおそれも
SMBCモビットに何の連絡もしないまま放置し続ければ、当然相応の対応が取られます。
特に悪質であると捉えられた場合、督促状、そして「内容証明郵便」が送付されます。
この内容証明郵便は、郵便局が「いつ誰に、どんな内容の文書を送ったか」を証明する文書です。
もちろん返済していないことは事実ですので、債務者にとっては圧倒的に不利な文書。
つまり、「裁判においてこの内容証明郵便を証拠として使いますよ」と暗に警告されているのと同じなのです。
この内容証明郵便に対しても何のアクションも起こさない場合、簡易裁判所からの支払督促状が届きます。
それにも応じない場合は強制執行になり、自宅や車などを差し押さえられることになります。
また将来支払われる給与も差し押さえられ、会社にもその情報は伝わります。
会社は差し押さえを理由に退職を迫ることはできませんが、肩身の狭い思いをすることは必至でしょう。
そうならないためには、少なくとも簡易裁判所から連絡が来たときには出頭する必要があります。
SMBCモビットで借りたお金を返せなくなってしまった場合はどうすればいい?
それではSMBCモビットで借りたお金を返せなくなってしまったらどうすればいいのでしょう。
借り換えローンか任意整理を検討する
SMBCモビットから借りたお金を返済する意志がある場合は、まずは借り換えローンを検討しましょう。
借り換えローンは返済の先送りにしかなりませんが、月々の返済額を減らすことも可能ですので、検討する価値はあります。
複数他社から借り入れをしている場合、借入先をひとつにまとめる「おまとめローン」も1つの選択肢です。
それまでの返済期間や金利によっては、毎月の返済額を大きく減らすことも可能です。
ただし返済総額が大きくなる可能性もありますので、検討する場合は慎重に相談を重ねましょう。
債務整理…任意整理なら将来利息のカットで毎月の負担を軽減できる
任意整理は、債務整理の手続きのひとつです。
弁護士に依頼し、弁護士が債権者と交渉を重ね、将来利息のカットにより毎月の負担額を軽減する手続きです。
任意整理を行うと、信用情報にその情報が残り、俗にいう「ブラックリスト入り」の状態となります。
しかしこれは他の債務整理を行っても同様ですので、ある程度は仕方がないと許容すべきでしょう。
任意整理を弁護士に依頼し、受任通知が送られた時点で督促の電話なども止まり、返済が一旦ストップするという大きなメリットがあります。
基本的には弁護士に相談して手続きを進めることになりますが、いきなりはちょっと…という方もいるかもしれませんね。
そんな時は、ネットでできる債務整理手続きの無料診断を活用してみてください。
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どうしても返せそうにない場合…個人再生、もしくは自己破産を選びましょう
借りたお金をどうしても返せそうにない場合は、次のいずれかを選ぶことになります。
- 裁判所による強制執行
- 個人再生による債務整理(住宅は維持でき一部返済をする)
- 自己破産による債務整理(借金・資産も含めて原則ゼロからのスタート)
裁判所からの通達を無視していると、強制執行で給料が差し押さえられる可能性もあります。
給料の1/4までは差し押さえられますので、ほとんどの人は返済しているのと同じ状態になります。
それができないくらい厳しい状態の経済状態では、結果的には弁護士に依頼して個人再生か自己破産を行うほうが得策と言えるでしょう。
→自己破産費用が払えない。予納金分納、法テラスなどお金がない時の対応