- 「カード会社で借りられなくて闇金に手を出しちゃったけど金利が高くて払えない…」
- 「このまま返せなかったら拉致されちゃうの?」
あなたも今、こんな不安を抱えて怯えているのでしょうか?
いくら闇金が違法業者だからといって、ただ黙って返さないというわけにはいきません。
あなたが闇金地獄に落ちないよう、またすでに闇金地獄に落ちている方には、そこから抜け出すための方法をお伝えします。
一度闇金業者からお金を借りたら最後。
完済しても「まだ残高がある」「また借りてよ」などとしつこい連絡や脅しの電話が会社や子供の学校にまでかかってくることもあります。
そうならないための解決法としては・・・
- まず悪質な違法業者かどうかを確認する
- 警察には相談しない
- 闇金からの借金は元本も返さなくていい
- 弁護士や司法書士に相談する
という方法があります。
詳しくは本文を参考にしてください。
払えないと精神的に追い込まれる
闇金への返済ができないとどうなってしまうのでしょうか。
闇金には取り立てのルールがあってないようなものです。
ここでは、こんな取り立て方をしてくるという例をご紹介します。
もしも今から闇金に借金をしようと思ってこのサイトを見ているのであれば、絶対にお金を借りないでください。
相手が闇金であれば、これからお伝えする以上のことがあっても不思議ではありません。
期日に払えなければいきなり自宅に押し掛けることも
闇金業者の多くは「短期貸し」です。
返済期間はおよそ1週間~10日程度で設定されています。
しかも、5万円、10万円といった小口融資が多いため、「すぐに返せるだろう」と安易に借りてしまう人が被害に遭いやすくなっています。
期日に支払えなければ、まずあなたの電話に催促の連絡がきて、自宅に直接集金に来ます。
一般的な消費者金融で行われるような、手紙やハガキで催促の連絡をしてくることはほとんどありません。
お金がなければ利息分だけでも取り立てて行きます。
「ソフト闇金」だからと甘く考えてはダメ
最近は闇金にも「ソフト闇金」という業者が登場しています。
ソフト闇金とはその名の通り、利息が比較的低く、借入の対応は一般的な消費者金融と変わらないようなヤミ金業者のこと。
取り立てにしてもテレビで見るような高圧的なものでなく、電話で穏やかに催促してきます。
しかし返済できないと分かれば態度を一変させるため、通常の闇金業者と同様に厄介です。
最も注意すべき点は、闇金と気づかないままソフト闇金から借りてしまうこと。
なんと「ソフト闇金」で検索すると、闇金業者のキレイなサイトがうじゃうじゃ出てきます。
どの業者の金利を見ても法外ですが、初期対応以外は闇金業者と一切変わりません。
安心して借りてしまう方もいますが、利息は「2週間で3割」などといったパターンが多く、10万円を借りたら1カ月後、利息だけで6万円にもなってしまうのです。
勤務先や親・兄弟にも取り立ての連絡が行く
闇金業者にとってはある意味、利息分だけを払ってくれる客が上客です。
しかし、元金はもちろん利息も払えないとなると、取り立てはあなたの自宅や電話だけで済まなくなります。
例えば勤務先に直接電話したり、親や兄弟にも取り立ての電話を行ったりするようになるでしょう。
1度借りたら最後、完済した後にも連絡が来る
「闇金だってちゃんと返済すれば大丈夫」
そうほとんどの方が思っていると思います。
ところが、闇金は1度借りてしまうと完済しても「また借りませんか?」と電話をしてきます。
そこからが闇金の恐ろしさの始まりです。
最初は「今は大丈夫です」と断っていたものの、何度も携帯に連絡があるので無視していた…。
すると今度は勤務先にまで連絡をしてくるようになります。
他に実例としては、自宅の鍵穴を接着剤でふさがれるといった嫌がらせをされた、というケースもあります。
普通の消費者金融はそのような違法な取り立てはしません。
子どもの学校にも連絡が・・・
こちらも実例ですが、完済後のある日、「条件をよくしますのでまた借りてくださいよ」と闇金業者から電話があったケース。
断ると、そこからしつこく電話がかかってくるようになったそうです。
あまりのしつこさに電話を切ったところ、業者の態度が豹変。
返済は終わっているはずなのに、「まだ利息分が残ってるぞ」「このままじゃ済まされないからな」と脅され、勤務先やお子さんの学校にも連絡が行くようになったというのです。
子どもも学校に通いにくくなってしまいます。
他にも、闇金に関わったというだけで恐ろしい目に遭った方がたくさんいます。
闇金の取り立てを苦に、自殺をした方や行方不明になってしまった方も少なくありません。
いずれにせよ、「闇金に借りたら最後」だと思ったほうがいいでしょう。
個人では解決は難しい。専門家に相談を
では「それでも借りてしまった」「知らずに借りたら闇金だった」…そんな場合は諦めるしかないのでしょうか。
闇金に返済するお金が払えないときの解決策は次のようになります。
- まずは悪質な違法業者かどうかの確認をする
- 警察には相談しても、介入できないことが多い
- 闇金からの借金は元本も返さなくていい
- 弁護士や司法書士に相談する
1.まずは悪質な違法業者かどうかの確認をする
闇金は、国へ正規の登録申請を行っていない違法業者です。
本来金融業をする場合、管轄の財務局か都道府県知事に貸金業者としての登録をしなければなりません。
この登録ができていないと「違法業者」であり「闇金」となります。
また、以下のような特徴があった場合も闇金業者だと判断して良いでしょう。
- 郵便ポストにDMが直接投函されている
- 電信柱に「即日融資」の張り紙がされている
- 電話番号が「090」「080」などから始まっている
もしも、あなたがこれから闇金らしき業者からお金を借りようとしているのであれば、まずは下記サイトから悪質な違法業者かどうかの確認をしましょう。
「違法な金融業者にご注意!:金融庁」
2.警察には相談しても、介入できないことが多い
借金が返せないことのトラブルは「民事」なので、基本的に警察は介入できません。
取り立てで闇金に暴力を振るわれてケガをした…といった被害が出なければ、警察も手を出せないのです。
ただし、貸金業の無登録営業は違法行為なので、相手の闇金が無登録業者であることを説明できれば動いてもらえる可能性もあります。
闇金が最も恐れるのは警察への告発です。
前項で紹介した「鍵穴を塞がれた」をはじめとする具体的な被害の証拠が残っている場合、それらをしっかり記録しておきましょう。
深夜にドンドンと扉を叩かれたり、張り紙をされたりしたら、録音・撮影を欠かさず行ってください。
そうした証拠を集めていくことで、いざ警察に通報した場合に有利に出られる可能性が高くなります。
「家に上がり込まれて帰らない」といった場合にはすぐに警察を呼びましょう。
3.闇金からの借金は元本も返さなくていい
「えっ!利息だけじゃなくて、借りたお金も返さなくていいの?」
知らない方も多いのですが、闇金業者から借りたお金はそもそも返す必要がないんです。
その理由は、そもそも多くの闇金の利息率が出資法に違法しているためです。
利息が年利20%を超えている、例えばトイチ、トゴなどと呼ばれる利子率では、貸金業者はお金を貸してはいけません。
このような利子率が告発された場合、業者に刑事罰が科せられることになります。
また暴利の場合、借り入れの契約そのものが無効となるため、利息はもちろん元本(借りたお金)も返す必要がありません。
しかし、最初から返さなくていいとわかっていて闇金から借り入れた場合には、返済義務が生じる場合もあります。
4.弁護士や司法書士に相談する
完済しても闇金とのつながりを断つのは難しいというのはお伝えしたとおりです。
しかし例え元本さえも返す必要がないとわかっても、常識やルールの通用しない闇金業者とやり取りするのは至難の業です。
長くやり取りすればするほど、精神的なダメージは大きくなります。
そうならないために弁護士や司法書士に依頼するという方法があります。
完済後の嫌がらせをやめさせるため司法書士に依頼したところ、電話があるたびに司法書士に報告していくうち、2週間程で完全に闇金業者からの連絡が来なくなったというケースもあります。
ただし、どんな弁護士・司法書士であっても、闇金に対応できるというわけではありません。
元々法外な契約である以上、より専門的な知識を持った法律事務所に依頼する必要があります。
闇金対応専門の看板を出している事務所に相談し、すみやかな対応を求めるように心がけてください。
まとめ 闇金業者はプロ。素人が立ち向かっていい結果にはなりにくい
相手が違法とはいえ、もともと違法を承知の上でお金を貸している人たちが「闇金業者」です。
あなたが自分で闘おうとしても、かえって家族や職場にも迷惑をかけるしまう可能性のほうが高いでしょう。
「闇金から借りたのは人生最大の失敗」ですが、あきらめる必要はありません。
闇金業者とのやり取りにも慣れている法律の専門家にお願いし、まず精神的に解放されるのが一番ではないでしょうか。
監修者:福谷陽子 元弁護士 ライター >プロフィールはこちら |