アイフルでお金を借りたときはしっかりと返済計画を立てて、最初はきちんと返済できていた…。
でも、リストラやボーナスカットなどの影響を受けて、借金の返済ができない状態になってしまうことがあります。
申し訳ないとは思うものの、返したくても返せない。生活もままならなくなってしまうと大変ですよね。
そんなときはどのように対応するべきなのでしょうか。
ここではアイフルで借りたお金を返せなくなったときの督促の流れや、その後の対処法について紹介します。
まずはアイフルについて知っておこう
まずは返済できなかったときの対処方法を知る前に、アイフルがどのような会社なのかについて知っておきましょう。
アイフルについて知っておくことで対処方法の選択肢も広がります。
アイフルの特徴
- アイフルは独立系消費者金融
- アイフルはクレジットカードのライフや事業者金融のビジネクストの親会社
- アイフルは取立てが問題になったことがある
- アイフルのローンの回収はアストライ債権回収会社が行うこともある
アイフルはどの金融機関の系列でもない独立系の消費者金融になります。
同業他社が大手銀行の傘下に入るなか、アイフルは現在に至るまで独立した貸金業者として営業を続けています。
創業は1967年で、独自のスコアリングシステムにより非常に高い収益を得ていた消費者金融でした。
「でした」というのは、あまりにも厳しい取り立てを行うことで、2005年に「アイフル被害対策全国会議」が発足。
業務停止命令などが出された結果、大きな赤字を抱えてしまう消費者金融になってしまいました。
その後、2015年の8月にすべての借金の返済を終えています。
現在は他の消費者金融と同様の業務を行いながらも、子会社としてクレジットカード会社や事業者金融の金融機関を経営するなど、金融業界において独自路線を維持しつつ、かつての勢いを取り戻しつつあります。
アイフルから借りたお金を返済できなくなった場合、債権譲渡などでアイフルの子会社であるアストライ債権回収会社からの催促に切り替わることがあります。
回収業務だけをアストライ債権回収会社が行うケースもありますので、名前だけでも覚えておきましょう。
アイフルで借りたお金の返済が滞ったらどうなる?
それでは、アイフルで借りたお金の返済が滞ったらどうなるかをチェックしていきましょう。
基本的には返済期日の翌日中には電話連絡がありますので、必ず対応できるようにしていてください。
アイフルの取立ては今でも厳しい?
多くの人がまず知りたいのが、アイフルの取立ては依然として厳しいままであるかということかと思います。
ここではアイフルでの借金の返済が滞った場合の流れについて、その取立てについても紹介します。
安心してもらいたいのが、アイフルでは過去にあったような暴力的な取り立てを行うことはありません。
それによってアイフルの経営基盤が傾くほどの危機状態を経験しています。
同じことを繰り返さないための教育体制はきちんと整えられています。
アイフルの催促・督促の流れ
返済期日までに返済されなかった場合は、まず申し込み時に登録した電話番号に電話が来ます。
これは他の金融機関の借金を滞納した場合と同様です。
脅しのような電話ではなく、あくまでも業務的な電話ですので、怖いからといって取らないことのないよう気をつけてください。
ここで確認されるのは、新しい返済期日と、返済方法、返済金額です。
またできれば、「返せない」と分かった段階で、自分からアイフルに連絡を入れるようにしてください。
素直に連絡すれば、その状況に応じた提案をしてくれることが多い
病気や怪我などで収入が途絶え、返済ができなくなってしまうという事態は誰にでも起こり得ることです。
しかし、だからといって放置したり、何の連絡もしないままでいたりしていい理由にはなりませんよね。
誠意ある対応をしなければ、企業側もそれに応じてはくれません。
メディアの誤ったイメージによって、「貸金業者は怖い」という印象がある方も多いと思いますが、今やそれは過去の話です。
きちんと状況を説明すれば、それに応じて返済スケジュールを遅らせるなどの提案を行ってくれます。
とにかくスピード感が命!できるだけ早めに連絡し、どのように行動すればいいかハッキリさせてしまいましょう!
電話を無視するとどうなる?もちろん様々な方法で連絡を取られます
催促の方法は貸金法に定められていますので、午後9時以降~翌朝午前8時までは電話による催促はありません。
また、無理矢理自宅に訪問されることも滅多にありません。
ちなみに催促の電話に出ない場合は、自宅に催促のハガキや請求書が送られてくることになります。
また貸金業者は、正当な理由がない限り、勤務先に連絡をできないと法律で定められています。
ただし、より悪質な債務者であると捉えられた場合、職場に連絡が入ることもあるので注意しましょう。
厳しい取り立てはなくなっていますが、それは借金を返さなくてもいいということではありません。
法に則った取立てになっているだけですので、取り立てが甘い、と考えないようにしてください。
アイフルで借りたお金を返済できなくなったらどうすればいい?
電話での督促に応じず放置し続けると、アイフルから催促状・督促状が送付されます。
督促状の内容としては、「今までの借金+遅延損害金の一括返済」です。
返済期日が指定されている場合がほとんどで、「法的措置に移行する」と併記されている場合が多いです。
すでに債権は債権回収会社に渡っているため、アイフルに連絡しても意味がありません。
強制執行になると資産を失い、将来の給与も天引きされてしまう
これに応じない場合は、簡易裁判所などの預かりになります。
最悪の場合債権者に訴訟を起こされ、強制執行につながる可能性もあります。
強制執行が行われると、マイホーム、自動車、預金口座、給与などが差し押さえられてしまいます。
特に給与は将来的のものも天引きされ、返済に充当されることになります。
すると職場にも借金返済ができていないことが知れ渡り、肩身の狭い思いをする方も少なくありません。
借金滞納を理由に退職を迫ることはできませんが、精神的苦痛やストレスから自主退職を選ぶ方も多いようです。
日払いバイトや副業には限界もある。返済が難しい場合は債務整理の手続きへ
返済が困難になっている状況が一時的なものである場合は、以下のような方法で解消されることがあります。
- 不用品の売却
- 日払い・短期バイトなどの副業
- クラウドソーシングの利用
- 生活費の見直し・節約
しかし、こうした方法にはやはり限界があります。
体力的な問題をはじめ、生活費もあまり切り詰め過ぎれば健康を損なうおそれがあります。
背に腹は代えられないからといって、無理をして体を壊しては元も子もありません。
差し押さえを受けないためにも、早い段階から弁護士に相談して債務整理を進めるようにしましょう。
債務整理の手続きは、下記の3種類のいずれかを選ぶことになります。
- 任意整理
- 個人再生
- 自己破産
どの手続きを取るかは、その人の状況や返済期間、返済額によって弁護士が判断します。
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その人の状況にもよりますが、返済の意思がある場合は、任意整理を選ぶようにしましょう。
任意整理は将来利息をカットし、毎月の返済負担を軽減する手続きです。
依頼を受けた弁護士が受任通知を行うことで、債権者からの取り立てが即日ストップします。
債務者本人が債権者と交渉することはありませんので、依頼したあとは経過報告を待つのみとなります。
また任意整理は、家や自動車などの個人資産を手放さずに済みます。
任意整理の手続き以外は裁判所を通したものになる
その他の手続きは、基本的には裁判所を通したものとなります。
- 家を失いたくない、借金を少しでも返済したい場合は個人再生
- どうやっても返済できない場合は自己破産
こういったある程度の方針はありますが、どの方法が最適であるかは弁護士が判断してくれます。
自分ひとりで選ばず、プロの意見を頼りに手続きを進めていくようにしてください。
とにかく大事なのは早めに相談するということです。
先送りをすればするほど不利になります。
督促状が送られる前でも、もう返済が無理だと感じたら弁護士に相談して下さい。