ビジネス規模の拡大を狙って、ビジネクストから借りたお金。
借りたときは勢いがあっても、ビジネスが上手く回らなくなり、徐々に返済が厳しくなることがあります。
生活も苦しくなりもう返済ができない状態になったとき、どのような対応をすればいいのでしょう。
ここではビジネクストから借りた事業資金を返済できなくなった場合について解説します。
どのような流れで催促や督促があり、最終的に返済できなくなったときの対処法を見ていきましょう。
ビジネクストはどんな金融機関?
ビジネクストへの返済ができなくなったとき、どのような対処をすれば良いのでしょうか。
まずはビジネクストについて知っておきましょう。
ビジネクストの特徴
- ビジネクストは不動産担保ローンや事業者ローンを業務とする金融機関
- ビジネクストはアイフルの100%子会社
ビジネクストは事業用のローンを行っているため、インターネット上にも非常に情報が少ない金融機関です。
アイフルの100%子会社で、ローンの保証会社や債権回収会社に関する情報はほとんどありません。
アイフルは自社で債権回収を行いますので、恐らくビジネクストも同様の仕組みになっているのでしょう。
同じくアイフルの100%子会社に、アストライ債権回収会社があります。
借金が返済できず滞納を続けた場合、この回収会社に債権譲渡される可能性があります。
実際に請求があるまではわかりませんが、念のためアストライ債権回収会社という名前も頭に入れておきましょう。
ビジネクストで延滞したときの督促方法
それではビジネクストでお金を借りたときの督促について紹介します。
ビジネクストの催促・督促は厳しい
ビジネクストで借りたお金の返済が遅れたときの催促の連絡は、とても厳しいものになります。
事業用資金として借り入れており、それが返済できないということは、会社そのものの存続が危うい状況です。
ビジネクストとしては、危ない橋を渡っている会社に長くお金を貸し続けるメリットはありません。
一般的な銀行などのカードローンの催促よりも頻度も高く、支払い条件の変更などにも基本的には応じてもらえません。
またビジネクストには保証会社がついておらず、貸した分がそのまま損失になってしまいます。
そのため、延滞などに対しても一際厳しい対応を取る可能性があります。
一度でも滞納すると次回以降の融資を受けられなくなるという情報が多く、滞納を非常に嫌っていることがわかります。
債務の回収は徹底して行う
厳しいとはいえ基本は電話での催促で、テレビドラマのように家や職場に押しかけるようなことはありません。
法律で厳しく禁止されているほか、親会社であるアイフルには行政指導が入ったこともあるので、その点は安心できるでしょう。
ただしビジネスローンですので職場には連絡があります。
この催促を無視していると督促状が送られ、それも無視すると簡易裁判所から支払督促状が送られてきます。
ビジネクストはこの簡易裁判所への訴えや、その後の強制執行による差し押さえもしっかり行います。
「貸したお金は絶対に回収する」というスタンスが強い金融機関です。
ビジネクストで借りたお金を返済できなくなったらどうなる?
それではビジネクストで借りたお金を返済できなくなった場合は、どのような状態になるのでしょう。
その対処法も含めて説明します。
簡易裁判所で差し押さえられる
ビジネクストで借りたお金の返済ができず、簡易裁判所に訴えられると、ほぼ間違いなく差し押さえられることになります。
差し押さえをされると、生活に必要な最低限の物以外は基本的に売却されます。
車や家なども売却の対象ですし、会社の商品の在庫や債権なども回収されることになります。
簡易裁判所まで出てくると打つべき手はほとんど残されていません。
不安な場合はできるだけ早く、借金問題に詳しい弁護士に相談してください。
個人・法人問わず、自己破産をはじめとした債務整理について相談に乗ってもらえます。
→自己破産費用が払えない。予納金分納、法テラスなどお金がない時の対応
借り換えを検討する
簡易裁判所預かりになるとどうにもなりません。
しかし、返済期日前であれば他のビジネスローンへの借り換えも選択肢のひとつになります。
ビジネクストはそれほど金利が低くないため、もう少し金利の低いビジネスローンや、国金(日本政策金融公庫)での借入も検討してみましょう。
ただしこの借り換えには時間がかかります。
切羽詰まってからではなく、できるだけ早い段階から検討するようにしましょう。