- 「なんか最近、元気ないけど動物病院は高いしなぁ…」
- 「動物病院で治療してもらったら、高額でとても払えないんじゃ…」
あなたもこんな不安や心配を抱えていませんか?
家族同然に可愛がっているペットとはいえ、高い治療費を請求されて困っている方も多いのが現状です。
そこで、ペットの医療費を払えないとどうなるのか?
その流れと解決策をお伝えします。

ペットの病気やケガで入院となると、医療費もかなりの額になります。
払えなければ治療を受けられないこともあるだけに問題は深刻です。
ただし、解決策は意外と多いので、あなたに合った方法を見つけましょう。

- 入院前に費用を確認する
- 分割払いの相談をしてみる
- 一時的ならカードローンで借りる
- 家族で話し合う

- ペット用の保険に加入する
- 病気予防のためにペットフードを変える
- 日頃からご近所にペット仲間を作っておく
詳しくは本文を参考にしてください。
ペットの治療費の相場
あるアンケート調査では、犬を飼っている方の60%以上、猫を飼っている方の30%以上が年間3万円以上の治療費を払っているという結果が出ています。
中には、年間50万円以上かかっているという方もいました。
明確な治療費を記載することは禁止されていますので、きちんとした料金を知りたい場合は問い合わせるのが確実でしょう。
特に心臓病は内服薬や検査などで毎月1~2万円ほどの出費となる場合が多いです。
治療費全体では100万円以上にもなり、現実的に考えてもすぐに用意できるものではありません。
払えないと、治療が受けられずペットの命に係わることに
では、ペットの治療費が払えないとどうなるかを見ていきましょう。
- 治療が受けられないことも
- 警察に突き出される可能性も
- カード払いにしたなら最悪差し押さえられる

1.治療が受けられないことも
動物の命がかかっていますので、最初の診療時に払えないからといって、次回の治療を拒否される病院は少ないでしょう。
しかし治療が長期にわたる場合、それまでに請求された分を支払っていなければ、病院によっては以後の治療を拒否する可能性はあります。
投薬や入院生活が続いているのに、その費用が用意できなければその後の顛末は目に見えています。
治療費が払えないから助けてあげられなかった…なんて、本当に悲しいですし、悔しいお別れの仕方です。
2.警察に突き出される可能性も
動物病院の場合、保険がきかないので保険証がなくて当たり前。
そのため最初から医療費を踏み倒すつもりで、問診票に嘘の住所や名前を書く常習犯も少なくありません。
そうなると「詐欺」ということになります。
ですので、あなたが常習犯だと思われたら、警察に通報されてしまう可能性もあります。
3.カード払いにしたなら最悪差し押さえられる
医療費の支払いをカード払いにしたのであれば、病院ではなくカード会社とのやり取りになります。
クレジットカードの支払いを滞納していると、やがて催促状や督促状が送付されることになります。
2か月以上の滞納で個人信用情報機関に「金融事故」として情報が残ります。
その後5年間は新たに融資を受けたり、ローンを組んだり、新規でクレジットカードが作れなくなります。
やがて数か月以上滞納したとなれば、「内容証明郵便」で滞納の事実を証拠として残され、そのまま訴訟に発展するおそれがあります。
その後裁判を起こされ、強制的に敗訴。
給与の1/4を差し押さえられたり、自動車や住居などの財産を換価し、返済に充てられることになります。
あくまでも「病院とのやり取り」ではなく、「カード会社とのやり取り」であることを念頭に置いておきましょう。
滞納した結果ペットも財産も失ってしまった…という最悪の事態だけは避けるようにしてください。
払えない場合の解決策
では、払えない場合の解決策を見ていきましょう!
たくさんの方法がありますので、あなたに合った方法を見つけてください。
- 他の動物病院をあたってみる
- 入院の前に費用を確認する
- 分割払いの相談をしてみる
- 一時的ならカードローンで借りる
- 家族で話し合う
- ペット用の保険に入る
1.他の動物病院をあたってみる
実はペットの診療費は、これといった決まりがない「自由診療」となっています。
平成27年度に日本獣医師会のアンケート調査の「初診料」の項目を一例として見てみましょう。
参考:https://nichiju.lin.gr.jp/small/ryokin.html
無料となっているのが40件(2.9%)に対し、ほとんどの動物病院では1000~2000円の初診料となっています。(1004件/73.6%)
一方でそれ以上の初診料を設定している病院もあり、これだけでもかなり医療費に差が生まれていることがわかりますよね。
このようにペットの医療費というのは、相場があってないようなものです。
極端に言えば、A病院で診断の結果、治療費は50万円と診断されても、B病院では5万円という診断の場合もあります。
ドクターの専門分野にもよりますので、治療費が高いと感じたら、別の病院を一度あたってみるのもひとつの手段です。

2.入院の前に費用を確認する
診察を終え入院の話をされたら、その時点で大まかな入院費用を確認しましょう。
「高くて払えない」となった場合も、入院前なら初診料と診察料だけですみます。
この時点であれば、一刻を争うほど重傷・重病でない限り、別の病院を探してみるという方法もあります。
3.分割払いの相談をしてみる
病院によっては、「高額の場合は相談に応じます」と表示されているところもあります。
例えば、「10万円の治療費を月々2万円の5回払いで」というように分割払いができるところもあります。
ただし、治療してから分割NGと言われると慌てることになるので、治療を受ける前に事前に分割が可能かどうかの確認をしておきましょう。
4.一時的ならカードローンで借りる
急に入院…ということになった場合などは治療費が払えないこともあるでしょう。
そんなときに一時的であれば、その場でキャッシングできるカードローンで借りて払う方法もあります。
医療費が高額ならカード払いよりカードローン
最近はカードで支払える病院も増えてきています。
これから病院に連れていくという方であれば、カード払いが可能かどうかを事前に調べておくのもいいでしょう。
ただしカードでの支払いはショッピング扱いですので、リボ払いであれば金利は15%前後。
医療費が高額になるようであれば、カードローンのほうが金利が低いので月々の支払いも楽になります。
5.家族で話し合う
あなたが家族と暮らしているのであれば、今後のことも含めご家族とじっくり話し合いましょう。
手術後に通院ができるなら入院しなくてよい場合もあります。
また、お薬を飲む必要があるのであれば、エサの時間もきちんと守る必要もあるでしょう。
そうなったときに誰が担当するか?ということも含め、治療費についても家族で出し合えないかなど相談してみましょう。
6.ペット用の保険に入る
最近はペット用の保険が登場したことで、利用されている飼い主さんも多くなってきました。
保険料は月々1,000~2,000円台が多く、安いものでは700円台のものもあります。
転ばぬ先の杖として入っておくのもいいかもしれません。
- 加入できるペット:基本は犬、猫。(鳥やうさぎ、ハムスターや爬虫類なども加入できる保険会社もあります。)
- 内容:病気やケガで通院や入院、手術をした場合に保険金が下ります。
基本的には全国どこの動物病院に罹っても、領収書や診断書などの書類が揃えば保険を使うことは可能です。
ただし、飼い主の故意や過失でペットが病気やケガをした場合は対象外となります。
まとめ 必要になってからでなく、あらかじめ用意しておく
ペットも大切なあなたの家族です。
安易に動物を飼ったはいいものの、いざ病気やケガをしても病院に連れていくお金がない…となっては動物たちが可哀想ですよね。
もし、あなたがこれから動物を飼おうとしているのなら、そのこともしっかりと考えておく必要があります。
実際に今飼ってはいるけどまだ病院にかかったことはないという方であれば、いざというときのことも考え、お伝えした解決策を実践してみてください。