ここでは犬の手術費用が払えなくて困っている方、あるいは今後手術費用が払えるか心配という方に参考になる情報を紹介していきます。
犬も人間と同じように病気や怪我をしますから、それに備えてある程度の額を用意しておくことが必要です。
ただ、思いのほか手術費用が高くて支払いに困っているという方もいるでしょう。
そんな時、どのように対処すればよいのでしょうか。
かわいい愛犬が突然病気になり、急な出費が必要になってしまうこともあります。
怪我や病気の症状によっては、手術費が高額になってしまうことも…。
支払いが難しい場合は、一時的にキャッシングなどを利用する方法も検討してみてください。
ワンちゃんも人間と同じで、いつ急病になるかはわかりません。
その時に慌ててしまわないよう、普段から犬の健康に気を遣うことで、病気を未然に防ぐこともできます。
詳しくは本文をご覧ください。
まずは犬の手術費用について把握する
実は、病院によって手術費用が異なることをご存知ですか?
病院によっては、現金払い以外の支払い方法を選べるところもあります。
まずは、手術費用の相場を知り、近くの動物病院の手術費用や支払い方法を把握しておきましょう。
犬の手術費用相場は?20万円を超えることも
犬の手術費用は人間で言うところの自由診療にあたりますから、保険がききません。
そのため、高額な手術費になってもすべての負担が掛かります。
症状によって施術費用は異なりますが、大まかな目安として下記のような料金がかかります。
手術名 | 費用 | 原因 |
開腹手術 | 10万円~15万円 | 腸閉塞など |
胃固定術 | 12万円~15万円 | 胃捻転症など |
歯石取り、歯周病手術 | 2万円~5万円 | 歯周病など |
腫瘍摘出手術 | 8万円~13万円 | 口腔内腫瘍など |
異物摘出手術 | 8万円~13万円 | 誤飲など |
胆嚢摘出手術 | 15万円~20万円 | 胆石症など |
膀胱結石除去手術 | 22万円~18万円 | 尿路結石症など |
外科手術 | 10万円~20万円 | 骨折、脱臼など |
1回の手術で20万円を超えるようなものは少数ですが、前十字靭帯断裂の手術や股関節形成の矯正施術など、ちょっと難易度の上がる手術になると30万円を超えてしまうケースもあります。
この中で特に多いのが、異物摘出手術。
特にまだ幼いワンちゃんは誤飲が多いですから、飼い始めて早々手術が必要になってしまうなんてこともよくあります。
まずはこの相場を把握した上で、病院での手術費用を聞き、それが高いのか安いのか判断してみましょう。
動物病院ごとに手術費用の見積もりを比較
大まかな相場を把握したら、次に数件の動物病院で手術費の見積もりを出してもらいましょう。
緊急を要する手術の場合はそんなに比較する余裕もないかもしれませんが、出来るだけ手術費用を抑えたいなら比較するのが賢明です。
(なお、今後に備えていくつかの動物病院を常日頃から比較しておく事も大切です。)
例えば骨折。
骨折とひとくくりで言っても、プレートを固定して手術するのか、ワイヤー式を採用するのか、ビンディングを採用するのかなど、手術の方法によって値段も変わってきます。
なお、骨折の手術の場合、プレート固定式による手術が最も高く、ワイヤー式のほうが安いという傾向があります。
また、レントゲンのX線で1枚くらいになるのか、といった料金設定もあります。
そして通院が必要になれば、その通院ごとに費用もかかります。
レントゲン写真などを撮らないと正確な見積もりが出ないので難しいですが、過去の症例などを考慮して、どれぐらい費用が出るのか教えてもらいましょう。
だいたい2、3つ程度の動物病院で手術費用を比較してもらうのがお勧めです。
そして料金の比較は、必ず実際に足を運んで見積もりを取ってもらうこと。
例えば、ホームページ上に記載されている情報は手術費しか記載されていないこともあります。
それにプラスして入院費や点滴、血液検査費など詳細な費用項目が分かれているケースもあるので要注意です。
動物病院ごとの支払い方法を比較
近年は現金払いのみでなく、クレジットカードで対応している動物病院が多いです。
その点においてはそこまで不安はないでしょう。
ただ、分割払いやローン払いでどのような支払い方が可能なのかは差があります。
そして、支払回数によって金利手数料が発生し、実際の料金からさらに数%上乗せしなければいけないこともあるので注意が必要です。
どちらかというと小さな動物病院ほどあまりクレジットカードに対応していません。
また、一括のみの支払いしか受け付けていないこともあるので注意しましょう。
犬の手術費用を工面する方法とは
犬の手術費用を工面するには、以下の3つの方法があります。
- 家族に借りる
- 友だちに借りる
- カードローンで借りる
それぞれを詳しく見ていきましょう。
家族に借りる
急な支払いが発生したときに真っ先に相談できるのは、やはり家族。
身内であれば気兼ねなく相談できるケースが多いですし、手数料などを気にする必要もありませんからね。
犬も家族の一員という理解があれば、快く相談に乗ってくれるでしょう。
友達に借りる
普段から仲良くしている友達、あるいは自分の犬と散歩に出かけたことがある友達などであれば相談にのってくれるかも。
ただし、お金の話がきっかけで関係が悪化することもあるので、決して無理強いをしてはいけません。
また普段からの信頼関係がないと、お金の貸し借りには慎重な人が多いはずです。
あまりお金を理由に関係性を悪化させるのは望ましい事ではありませんね。
カードローンで借りる
人間関係を悪化させたくないと考えるなら、カードローンも考慮しておきましょう。
犬の手術費は数十万円になりますが、高額な借金をしなければいけないというほどではありません。
それでしたらカードローンの審査も降りやすいですし、どの機関でも無理なく借りることができるでしょう。
カードローンというと、「結局金利が発生して余計に返さなければいけない」というイメージがあるかもしれません。
しかし、近年では「無利息期間」というものを設けているサービスが増えています。
例えばお金を借りて30日以内に返せば、その借りた費用以外は一切発生しないというものです。
犬の手術を月初に行って、給料を得てから月末までにお金を返すということでしたら、この30日間の無利息に該当し、一切余計な費用が発生しないということになります。
大手の金融サービスなら無利息期間を実施しているカードローン会社が多いので、ぜひチェックしてみましょう。
今後の犬の手術費用対策とは
犬の手術費用を抑えるための対策として、今すぐできることが2つあります。
- ペット保険に加入する
- 犬の健康診断を定期的に受ける
ペット保険に加入する
「今すぐ手術が必要なわけじゃないけど、今後心配。」
「ワンちゃんの年齢もおじいさんになってきたし、そろそろ手術が必要になるかも。」
このように心配をしている方もいるでしょう。
そういった方におすすめなのが、ペット保険。
ペット保険は通院や入院、手術等補償内容がいくつか項目別に分かれていて、それに応じて月額費用も変わってきます。
人間の医療保険と考え方は一緒です。
ただ、ペット保険で注意したいのが、「いくら以上の手術費用なら補償が発生するか」ということ。
ちょっとした手術でしたら、5万円以内で済むケースも多いです。
小額の手術にも対応しているか、ペット保険を考慮する場合は必ず見比べてみましょう。
犬の健康診断を定期的に受ける
急な手術が必要にならないようにするには、定期的な健康診断が不可欠です。
高齢のワンちゃんになったら半年に1回程度でも良いと言われています。
人間と同様に血液検査や尿検査、検便などがあります。
また、オプションや価格によってはレントゲンや超音波エコーなどもあります。
これらの検査をすることで、主に3つの健康状態を把握できます。
- 臓器の機能は正常か
- 尿管結石などの疑いはないか
- 寄生虫などの感染の心配はないか
といったことが調べられます。
これらの健康診断は大体1万円から2万円程度です。
事前に対策を行っていけば、手術せず、お薬などで治療することができるかもしれませんので、手術費用に比べれば抑えることができます。
また、検診は定期的な間隔でやっても良いですが、もしワンちゃんの健康状態に不審な部分がある(下痢をする、食欲が無いなど)と感じたら、すぐに検診を受けてみましょう。
一時的に工面できればそれほど難しく額ではない
以上、犬の手術費用が払えない場合の打開策を紹介しました。
出来れば、手術が必要になる前に保険に入ったり、近隣の動物病院の手術費用を比較しておくことが望ましいです。
難しい場合は、せめて手術相場は理解し、必要以上に費用が掛からないような場所での手術を検討しましょう。
ただ、相場としては10万~15万程度の手術が多いので、一時的に工面できればそれほど難しく額ではないでしょう。