「16万1,215円」
これは、2017年卒の大学生が使った「就活費用」の全国平均額です。
地域ごとに差はあるものの、就活するだけでこんなにかかるとは思いもよりませんよね。
参考:https://news.mynavi.jp/article/20161012-a234/
アルバイトでお金を貯めるにも、勉強との両立がうまくいかない人もいます。
なかには、親からの援助が期待できない就活生だっています。
そうした中で、この16万円という費用を捻出するのは大変困難です。
そこでここでは、就活費用の捻出方法や、支払えない時の対応策を紹介します。
「就活したいのにできない」を回避するにはどうすれば良いのでしょうか?
就活費用の項目としては、主にいかのようなものが挙げられます。
- 交通費
- 宿泊費
- 食事代
- スーツ、靴、カバン代
- 証明写真代
- 郵便費用
こうした費用が払えないと、当然就職活動を続けることはできません。
しかし就活中は目まぐるしく、アルバイトと両立させるのは困難です。
企業のサポートを受けたり、民泊を利用したりなど、捻出と節約を組み合わせていくことが重要です。
詳細は本文を確認してください。
就活費用を捻出する方法まとめ。意外な落とし穴に要注意!
スーツ代はもちろん、交通費や食事代、宿泊費用など、何かとお金のかかる就活。
「貯金しておけばいい」…とはいえ、大学生が貯められるお金の限界は天井が見えています。
サークルの付き合い、一人暮らしの生活費など、お金が出て行くタイミングはいくらでもありますからね。
でも就活ができなければ、当然職に就くこともできません。
ここではまず、就活費用をどうにかして捻出する方法を挙げていきましょう。
- 各種イベントに参加する
- 短期バイトで稼ぐ
- クラウドソーシングで稼ぐ
- 親族から借りる
- カードローンで借りる
支援金がもらえる!?イベント参加で就活費用をキャッシュバック!
全国平均16万円の就活費用ですが、四国地方ではなんと42万円にも膨らみます。
いい企業に入りたいのに、お金がないために就職できないのでは本末転倒です。
そこで近年、「企業が就活生をサポートする」新しいサービス・イベントが生まれています。
支援金がもらえるサポーターズ!企業イベントに参加しよう!
「サポーターズ」では、就活生を対象に支援金の贈呈を行っています。
もらえる金額 | 学校の所在地によって変動 関東地方:1,000円 その他の地域:3,000円 |
もらう方法 | サポートを表明している企業の説明会、選考会、懇親会への参加 |
もらえる時期 | イベントに参加した翌月の15日に銀行振込 |
使用用途 | 自由 |
地方に住んでいる就活生を経済的に支援するためにスタートしたのがサポーターズです。
サポートを表明している企業のイベントに参加することで、用途自由な支援金がもらえる大変嬉しいサービスです。
楽天やセガゲームズ、ヤフーをはじめとした、大手ITベンチャー企業が軒を連ねています。
参考:https://supporterz.jp/
内定直結!情熱フェスタと上京ベンチャー物語を活用せよ
「情熱フェスタ」は、就活生なら絶対に知っておくべき激アツイベント!
ベンチャー企業の社長に直接売り込みができ、一発内定もあり得るという恐ろしいイベントなんです。
開催地は東京、大阪、札幌、福岡、沖縄の5つですが、なかでも東京は超激戦区。
参加企業も多ければ参加する就活生も多いことから、交通費の限定支援がなされています。
その名も「上京ベンチャー物語」。東京での就職を目指す就活生向けの支援です。
もらえる金額 | 全国一律5,000円 ※一都六県の方は対象外 |
もらう方法 | 申し込みフォームから必要事項を送信。 ※定員になり次第終了 |
もらえる時期 | イベント終了後、現金で支給 |
使用用途 | 自由 |
参考:https://www.passion-navi.com/staticpages/jyokyo/jyokyo
参考:https://www.passion-navi.com/staticpages/jonetsu_festa
短期アルバイトで稼ぐ。土日集中!イベントスタッフが狙い目
就活中は毎日が目まぐるしく、バイトなんてしてる余裕がない就活生がほとんどです。
また一般のバイトの面接を受けたとしても、ほとんど採用されることはありません。
採用する側としても、就活でいつ穴が開くかわからない人員を雇用するメリットはないためです。
だからこそ貯金が重要になるのですが、気がついてからではもう遅いのが世の常なのです…。
そこで狙いたいのは、土日限定のド短期アルバイト!
- 音楽フェススタッフ
- イベント設営スタッフ
- 軽作業スタッフ
- 仕分けスタッフ
- 交通誘導スタッフ
- 店頭プロモーションスタッフ
- PRスタッフ
- 試験監督
- 交通量調査
こうしたバイトは誰でもできるうえ、履歴書も不要、手ぶらで行けるその日限りのものばかり!
日払いで給与がもらえるバイトを選び、積極的に稼いでいきましょう。
クラウドソーシングで稼ぐ。空き時間にコツコツ飲食代を捻出しよう
ランサーズやクラウドワークスといった、クラウドソーシングの利用も忘れてはいけません。
タスク形式のアンケートや、簡単にできる作業をこなしてコツコツと稼いでいきましょう。
まとまった金額は稼げませんが、飲み物代、食事代くらいであれば充分です。
- 電車や新幹線の乗車時間
- 面接までの空き時間
- ホテルでの時間
クラウドソーシングはこうした空き時間にササッとこなすだけ。
リラックスタイムも重要ですが、より費用を浮かせたい場合には活用していきましょう。
また報酬額の高いライティングなど、プロジェクト型の仕事も受けられます。
ただし、くれぐれも締め切りに遅れないよう気をつけてくださいね。
親族から借りる…借りられそうな場合のみ。就職してから大きく返そう
両親や親族から支援を受けられる方は、とにかく積極的に利用していきましょう。
できるだけ親に負担をかけたくない気持ちもあるかもしれません。
しかし、「子どもの就職」は親からすれば、自分が育ててきたひとりの人間の集大成。
かけた負担は就職してから、思いっきり返していけばいいのです。
もちろん経済的な理由から支援できない家庭もあるので、よく相談して検討してください。
カードローンで借りる。収入がある場合は選択肢のひとつになる
就活のために借金をする…なんだかとても理不尽なことのように思えます。
内定をもらったからといってすぐに給与が入るわけでもありません。
またバイトやパートで収入がなければ、審査に落ちてしまう可能性が高いです。
それでも就職に必要で、他のどんな手段も使えない場合にはひとつの選択肢になります。
ただし選択肢としては最終手段。
どうしても必要なとき、足りない分だけ借りることを徹底してください。
余剰な借入は就職後のあなたを苦しめるだけになります。
みんなやってる?就活にかかる項目ごとの節約方法!
ここまで、「いかに就活費用を捻出するか」にフォーカスした対応策を紹介してきました。
でも実際のところ、「捻出」より「節約」を重視している就活生は多いものです。
- スーツ、靴・カバン
- 四季報、SPIなどの参考書
- 交通費
- 宿泊費
- 食事代
就活に必要な費用で、かつ節約できそうな項目は上記のとおりです。
支出の管理は、節約するうえでは何よりも重要!
というわけで、ここからは項目別にできる節約方法を解説します。
スーツ、靴・カバンはフルセットで購入できる!高くなくても体のサイズに合うものを
リクルートスーツは、就活するうえでまずはじめに購入するものですよね。
大手紳士服店では、毎年就活シーズンになるとリクルートスーツの特集をはじめます。
多くの場合セット割引が適用されるので、スーツと一緒に一通りのアイテムを揃えてしまいましょう。
店舗名 | 8点セット価格 | 備考 |
洋服の青山 | 29,000円 | 靴・カバンのどちらかを選べる |
アオキ | 29,000円 | 靴・カバンのどちらかを選べる |
はるやま | 28,000円 | カバンなし・革靴のみ |
フタタ | 26,100円 | 学割カード利用 カバンなし・革靴のみ |
この他にもレンタルしたり、通販で購入したりすることもできますが、できるだけ実店舗へ行って採寸してもらいましょう。
高いものを購入する必要はありませんが、印象を重視するなら体に合うものを選ぶべきです。
ウォッシャブルタイプのものを購入すれば、ホテルでも洗濯可能で清潔感が保てます。
ただスーツは何着あっても困りませんし、スペアを持っておくことに越したことはありません。
フタタのようにポイントカードを作れば割引クーポンが利用できる店舗もあるので、ぜひ活用していきたいところです。
参考:https://www.y-aoyama.jp/
参考書などの書籍類は先輩からもらってもいい!Kindle版だと少し安い
何かと勉強することの多い就活では、参考書や四季報など書籍を購入することも多いですよね。
こういった書籍は購入するだけでなく、先輩や友人に貸してもらうことで費用を抑えられます。
ただ昨年と大きく情勢の変わっている企業も少なくないため、情報を鵜呑みにするのは禁物です。
- Kindle版の利用で時間短縮+少し安価に
- 中古書籍の利用で費用を抑える
- Amazon Studentの利用で時間短縮+ポイント還元
どうしても自分で購入する場合には、こうしたお得な利用方法を駆使していきましょう。
特にAmazon Studentは、年会費1,900円で加入できるためお得です。
交通費は夜行バスを活用すべし。楽天トラベルでポイント還元!
交通費を浮かせる方法は多種多様ですが、「いかに新幹線を使わないか」が焦点になります。
電車・地下鉄 | 学割/回数券/1日乗車券の利用 |
バス | 夜行バス(早割/WEB割/学割)の利用 |
新幹線 | ぷらっとこだまの利用 |
飛行機 | LCC(格安航空会社)の利用 |
長距離の移動には夜行バスを活用している就活生も多いですよね。
よく使うバス会社が特に決まっていないときは、楽天トラベルで予約すればポイントが溜まります。
ただし交通事情によって時間が大きく変動する恐れがあるので、時間的余裕は大きく見ておいてください。
また飛行機を利用する場合は、空港から面接会場へ移動するためにかかる費用を考えておきましょう。
宿泊費はツアーで安くなる!カプセルホテルや民泊(AirBnB)も利用しよう
宿泊費用を浮かせる方法として、大きく取り上げられるのは以下の2つです。
- 新幹線などとパックになったツアーの利用
- カプセルホテルの利用
ツアーの利用はもはや常識ですが、連用すると大きな出費となるのでできれば避けたいところです。
最近はカプセルホテルもかなり変わり、女性でも安心して使えるようになりましたね。
なかでもファーストキャビンは、急速に店舗を増やしている新しいスタイルのカプセルホテル。
施設の新しさ・ロケーションも去ることながら、リーズナブルな価格設定(素泊まり4,300円)が好評なようです。
もちろん格安のカプセルホテルを活用すれば、もっともっと費用を抑えることもできます。
参考:https://first-cabin.jp/
民泊(AirBnB)も活用すべき。多くの就活生も利用しています
近年利用者が急増している民泊。
実は海外旅行者だけではなく、日本の就活生の間でもニーズが高まっています。
特筆すべきはそのコスパで、なんと1泊1,167円で泊まれるシェアルームもあります。
ルームシェアに抵抗がない就活生は、こうした民泊を活用して宿泊費を浮かせています。
申込はAirBnBサイト、もしくはアプリから可能です。
レビューやロケーションをしっかり確認したうえで、安心できる宿探しを進めましょう。
参考:https://www.airbnb.jp/
食事はコンビニ…ではなく、スーパーを活用しよう!
就活生の節約の最後の砦となるのは、ズバリ食費。
面接もあるし、簡単なもので済ませてしまおうとコンビニに入ってしまったが最後です。
コンビニは飲料もお弁当も割高で、あっという間に財布から千円札がなくなってしまいます。
これを回避するには、面接会場やホテルの近くに「スーパー」を見つけておくこと!
ペットボトルのお茶なら50円、おにぎり1つでも100円以下で購入できます。
カップ麺も100円前後、夕方以降なら惣菜は割引されています。
また一日に使う食費を予め決めておけば、余計な買い物をすることなく食費を抑えられます。
ついつい便利で入ってしまいがちなコンビニですが、緊急時を除いては利用しないようにしましょう。
まとめ:お金がないと就活できない!笑えない状況になる前に手段を駆使しよう
就職活動において、「充分に貯金があって快適」と言える人はほんの一握りです。
貯金があったとしても、不安に押し潰されそうな就活生がほとんどではないでしょうか。
緊張の連続ですから、できるだけ一人の時間を充実させたいですよね。
しかしそれでも、お金がなくなってしまえば就活を続けることはできなくなります。
いかに費用を削って次の就活へつなげるか、そのためにできることは何なのか。
このページで紹介したことのひとつでも、次につなげる一歩になり得たら幸いです。